カセットボンベの保管期間にご注意を!-内部のゴムパッキンが劣化してガス漏れすることも-
2019年12月26日 独立行政法人国民生活センター公表資料より
地震や台風、大雨による水害などの自然災害はいつ起こるかわかりません。カセットコンロとカセットコンロ用ボンベは防災対策の日常備蓄品としても推奨されています。
◆カセットボンベは、利便性が高く、手軽な反面、高圧ガスを使用した可燃性の商品であるため、取り扱いには注意が必要です。製造から長期間経過したり、保管環境が悪いと、内部パッキンの劣化によってガス漏れが発生する可能性があり、大変危険です。
◆2014年度以降の約5年7か月の間に国民生活センター等で受け付けたカセットボンベに関する相談は283件あり、そのうち64件がガス漏れに関する事例でした。(数字はリコールによる情報を除く)
消費者へのアドバイス
★近年販売されたカセットボンベには、製造年月日が表示されています。現在お持ちのカセットボンベは、製造年月日から長期間経過していないか確認してから使用しましょう。製造時期や購入時期がわからないような場合や、金属部に変形や錆がある場合は使用しないようにしましょう。
★不要となったカセットボンベは、空になった状態でお住まいの自治体の指示に従って廃棄しましょう。
★カセットボンベは、こんろ等の使用器具から取り外して適切な方法で保管し、年に一度は製造時期を確認し、経年に応じて使い切りましょう。災害対策用等で備蓄しているものは、経年に応じて古いものは使いきり、新しいものを補充しておきましょう。
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災害に備え、食料品は最低でも3日分の備蓄が望ましいとされています。災害時に限らず、定期的に備蓄を消費してその分を買い足しておくローリングストック法がおすすめですが、外出自粛のこの時期に、食品だけでなく、備蓄用品のカセットボンベも消費し、新しいものへの入れ替えを図ってはいかがでしょうか。