水漏れ修理、解錠など「暮らしのレスキューサービス」でのトラブルにご注意
2018年12月20日 独立行政法人国民生活センター 発表資料より
トイレ修理、水漏れ修理、鍵の修理、害虫の駆除等、日常生活でのトラブルに事業者が対処する、いわゆる「暮らしのレスキューサービス」は、専門的な技術や知識がない消費者が困ったときの手助けとなる一方、全国の消費生活センター等には、料金や作業内容等で事業者とトラブルになったという相談が寄せられています。
相談事例
【事例1】「見積もり無料」の広告を見て蛇口の水漏れを確認してもらったら、見積もりにかかった費用を請求された
【事例2】ネズミ駆除を事業者に依頼したが、完全に駆除できていなかった
【事例3】コウモリ駆除の見積もりを依頼したが、契約を断れない状況にされ作業内容もずさんだった
【事例4】鍵開けを依頼し、料金が高額だったため作業を断ったらキャンセル料を請求された
相談事例からみる問題点
(1)見積もり無料のはずが、見積もりにかかる費用を請求される場合がある
(2)見積もりのつもりで事業者を呼んでも、その場で高額な契約をするよう急がされる
(3)作業内容が不十分な場合がある
(4)解約時にキャンセル料を請求されたり、事業者がクーリング・オフに応じない場合がある
消費者へのアドバイス
(1)広告の表示や電話で説明された料金を鵜呑みにしないようにしましょう
暮らしのレスキューサービスは、水漏れ、害虫等の発生状況や内容がさまざまであり、広告に「基本料金××円」「○○作業料、△△円から」等と表示されている場合や電話で「△△円かかる」と説明された場合でも、現場の状況次第では、必ずしも広告の表示や電話での説明通りの料金で依頼できるとは限らないので注意しましょう。また、「業界最安値」等と広告に記載されていても、安易に飛びつかないようにしましょう。
(2)契約する場合は複数社から見積もりを取り、サービス内容や料金を十分に検討しましょう
広告等の料金でどのような作業が可能なのか、状況によってはどの程度料金がかかる可能性があるのか等を事前に確認するようにしましょう。事業者によってサービス内容や料金は異なるため、必ず複数社から見積もりを取り、事業者の選定は慎重に行いましょう。
(3)緊急を要するトラブルの発生に備え、事前に情報を収集しましょう
水漏れや鍵開け等、特に緊急を要するトラブルが発生した際は、焦って冷静な判断ができなかったり、事業者から見積もりを取る時間がなかったりする場合があります。こうしたトラブルに備えるため、トラブルが起こったときの初期対応や安心して修理を依頼できる事業者について事前に情報を集めておきましょう。
(4)料金やサービス内容に納得できない場合は、きっぱりと契約を断りましょう
事業者によっては見積もり時の金額と異なる料金を請求する場合や、実際の料金・サービス内容が広告の記載や電話での説明と異なる場合があります。事業者に「今修理しなければならない」等と契約を急がされても、一旦冷静になり料金やサービス内容を確認し、納得できない場合は、その場で契約しないようにしましょう。
(5)トラブルになったときには消費生活センター等に相談しましょう
修理や駆除等の契約が、特定商取引法上の訪問販売に該当する場合には、クーリング・オフ等ができる場合があります。事業者に不十分な作業をされたが、対応されない、説明されていないキャンセル料や出張料の請求等で事業者とトラブルになった場合等は、すぐに最寄りの消費生活センター等にご相談ください。
消費者ホットライン:「188(いやや!)」番
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