県内の活動紹介 〜地域や関係者の取組〜
財務省 中国財務局 金融監督第三課の取組紹介
中国財務局では、高齢者を中心に被害が急増している未公開株などのもうけ話、振り込め詐欺等への注意喚起を行っています。
中国財務局 金融監督第三課長の田中堅司さんに、中国財務局金融監督第三課の金融トラブルの被害防止の取組についてお話を伺いました。
◆中国財務局金融監督第三課の金融トラブルの被害防止の取組◆
①高齢者を対象にした金融トラブルの被害防止に関する出前講座の開催
金融トラブルの被害を防止するため、地域の高齢者、老人クラブ、ライオンズクラブ等、コミュニティ活動などに出向いて悪質な投資勧誘、振り込め詐欺、ヤミ金融など、日頃から注意していただきたい内容について、出前講座を行っています。
小規模な人数にも対応していますので、お気軽にご依頼ください。出前講座は、原則、平日に行っています。
(写真は9月24日、三原市中央公民館において、地区の民生委員を中心とする勉強会での様子)
依頼先 中国財務局金融監督第三課 082-221-9221(代)
②金融知識の啓発を図るためのパネル展の開催
「消費者のひろば」、「消費者のつどい」等のイベント時に、パネルの展示やパンフレットの備置きを行っています。
③金融機関に対し、被害の水際防止のための取組強化等について要請
・顧客に対する店頭での積極的な声掛けや事情確認等、被害の水際防止のための取組強化を図ること
・顧客に対する注意喚起について取組強化を図ること
④未公開株等詐欺未然防止のリーフレット等の街頭配布
⑤相談窓口による相談・照会の受付
相談窓口では、業者の(登録有無等)信用性や業者が勧誘している商品に関する相談・照会に応じています。
(相談事例)
・香港の業者から、月30万円を積立てる商品勧誘を受けている。
・東南アジアのアパートへの共同出資で被害を受けた。
・業者Aから未公開株を購入。業者Aは金融商品取引法上の登録があるか。など
(登録の照会など、消費生活相談窓口の相談員さんからの問い合わせにも応じます。)
相談先 中国財務局金融監督第三課 082-221-9221(代)
受付時間 月曜日~金曜日(祝日を除く)
9時~12時、13時~17時
◆金融商品詐欺の特徴◆
最近は、手口が巧妙化しており、「これは絶対に金融商品詐欺だ」と見分けられるものはないと言えます。ただ、特徴としては以下のようなものがあります。
金融商品詐欺を疑ってみるべき特徴
・(低金利の時代に)非常に高い利回りの商品
・海外への投資やさまざまな権利への投資
・匿名組合や投資事業有限責任組合への出資
・聞きなれないカタカナ文字の会社への振込
・業者が指定した個人口座への高額の振込
・購入代金を、ゆうパックや宅配便で送金指定、待ち合わせての現金授受
・「特定の人しか買えない」「代わりに申し込んで(名義を貸して)」等の勧誘
・「期間限定」「今日が申込最終日」等、判断を急がせる勧誘
・「必ず儲かる」「高く買い取ります」「被害を回復しましょう」等の勧誘
高齢者を狙った金融商品詐欺では、被害額が高額になる傾向があります。
また、最近では話題性のあるものや社会貢献をうたった投資など手口が巧妙化しています。
被害を防ぐためには、詐欺の手口を知ることが大切です。そして、親族や知人、相談窓口に相談する等、あわてず冷静な対応が必要です。
中国財務局金融監督第三課が熱心に取組んでいる出前講座や相談窓口を是非活用していただき、消費者被害の未然防止に役立てていただければと思います。