県内の活動紹介 〜地域や関係者の取組〜
広島市中区介護支援専門員連絡会の自主勉強会のご紹介
介護支援専門員とは、一般的に「ケアマネジャー」と呼ばれている、2000年4月の介護保険制度導入とともに創設された資格です。
介護支援専門員(以下、「ケアマネジャー」と言います。)は、高齢者等が介護保険サービス等を利用する際に、相談・連絡・調整・居宅介護サ-ビス計画作成など、重要な役割を果たしており、介護保険制度の要と言えます。
地域ごとに設けられた介護支援専門員連絡会では勉強会等を随時実施し、ケアマネジャーの資質向上に取組んでいます。
今回は、広島市中区介護支援専門員連絡会が2か月に一度行っている自主勉強会をご紹介します。
5月20日、広島市障害自立支援課、主任技師の山根里美さんを講師に「障害者の支援」についての講演会がおこなわれ、約90名のケアマネジャーの方々が参加されました。
◆◇「障害者の支援」について◆◇
(講師 広島市障害自立支援課、主任技師 山根里美さん)
■障害者支援の制度の変遷
H15年4月 障害福祉分野に支援費制度導入
H18年4月 障害者自立支援法施行
H24年4月 障害者自立支援法改正
H25年4月 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律
(障害者総合支援法)施行(一部H26年4月施行)
■障害福祉サービスについて
〇対象者 ・3障害(身体障害者・知的障害者・精神障害者)
・障害児
・難病、発達障害
〇介護保険サービスと障害福祉サービスの優先関係
障害者手帳を持っていても、介護保険サービスの給付対象者は、原則として介護保険サービスの利用が優先される。
〇障害福祉サービス等の利用方法
平成24年4月から利用方法が変わり、利用者が過不足なくサービスを受けられるようになった。
これまでの中区介護支援専門員連絡会の勉強会では、「災害に対する介護支援専門員の心構え」・「根拠法令に基づくケアマネジメント」・「介護保険制度について」・「16特定疾病の理解と対応」等の講演会や、グループワーク・通所介護事業者プレゼンテーション大会中区大会が実施されました。
このような勉強会等を通じ、高齢者等が安心して在宅での介護生活を受けることができるよう、ケアマネジャーの方々は、熱心に勉強し、仲間同士や関連機関との情報交換・交流を行っていらっしゃいます。
介護関係の方々の研修等をサポートします
高齢者等の消費者トラブルは深刻な社会問題となっています。介護関係の方々の気づきは高齢者等の消費者トラブルの防止や救済にとても役立つものと考えられますので、介護関係の方々には、是非、高齢者等の消費者トラブルの特徴や最新の手口、高齢者等の消費者被害を防ぐための「見守り」についても理解を深めていただきたいと思います。
消費者ネット広島や市町消費生活相談窓口、広島県生活センターでは、介護関係の方々等高齢者を見守る立場の方向けの研修等の相談を受け付けています。お気軽にご連絡ください。