高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.5
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県生活センターに寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。消費者トラブルは案外身近なところで起こっています。「自分は大丈夫!」と思わず、危機意識を持って、被害を未然に防ぐためのポイントや、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
社会保険事務所を名乗って電話があった。私のフルネームを告げて間違いないかどうか聞かれ、「医療費の過払い金がある。今日が3万円の返還請求期限なので電話した。この電話で返還の手続をすることができる」と言われた。身に覚えがないと言うと、「ご家族の方が受け取っていないか」と言うので、うっかり一人暮らしだと言ってしまった。事務所に直接行くと言うと、突然向こうから電話を切った。怪しいと後で気づいたが、一人暮らしと伝えてしまったので不安だ。(80歳代 女性)
相談者への対応
同じような還付金詐欺が多発していると情報提供しました。一度伝えてしまった個人情報は取り戻すことができないので、今後は不審な電話は遠慮なく切るよう助言しました。在宅中も留守番電話に設定しておくことで、悪質電話の対策になることも話しました。
ポイント
不審に感じたら、すぐに警察や消費生活センターへ相談しましょう!
★市役所や社会保険事務所等の職員をかたり、還付金があると言ってATMに誘導し、返還手続きと見せかけてお金を振り込ませる詐欺が高齢者を中心に増えています。
★還付金や給付金がATMで支払われることは絶対にありません。
★このような電話があったら、最後まで話を聞かず、すぐ電話を切り、警察やお住まいの消費生活センター等にご相談ください。