路線バスでの転倒事故にご注意ください!
-特に高齢者の方は気を付けてください-
2013年9月13日 消費者庁・国土交通省 News Releaseより
平成21年9月の消費者安全法の施行以降、平成25年7月末までに、乗合バス(以下「路線バス」といいます。)の車内事故等であって、骨折などのけがが生じているものが273件通知されており、その98.9%が、30日以上の治療期間を伴う重大事故等となっています。
これらにつき消費者庁が分析したところ、路線バスが動き出すときや停車するときなどに特に事故が多く起きており、60歳以上のけがが78%(213件)であることが分かりました。
周囲の交通状況により、急ブレーキなど路線バスが予期しない動きをすることもあるため、路線バスの利用者は注意してください。
路線バス利用者の方々へのアドバイス
路線バスは高齢者にとって欠かせない移動手段となっています。高齢者が骨折などのけがをしないよう、次のことに配慮しましょう。
★高齢者の方には積極的に席をゆずりましょう
高齢者には席や、つかまりやすい場所を積極的に譲るよう心掛けましょう。
また、家族等で高齢者が利用する際には、両替などで慌てることがないようICカードなど現金以外の支払い手段を用意してあげることも良いでしょう。
★特に高齢者の方々へ
①乗り降りするときも注意しましょう
乗り降りするときには手すりをつかみ、つまずくことがないよう、手元足元をしっかり確認しましょう。また、不安定な履物は避け、手すりなどにつかまれるよう両手が空くバッグを使いましょう。
②バスが動き出すとき、停車するときは特に注意しましょう
「降りるために走行中に立ち上がったらブレーキでバランスを崩し転倒して骨折した」など、バス停から動き出すときや、停車するときに転倒した事故が多く見られます。バスに乗ったら着席し、バス停に停車するまでは立たないようにしましょう。
座れなければ手すりやつり革にしっかりつかまりましょう。また、停車していないうちに降車口へ移動することは危険です。
③走行中に移動しないでください
「バスの前を走る車が急停車したため急ブレーキがかかり、転倒して骨折した」という事故が寄せられています。
周囲の走行車両等の影響で、急ブレーキがかかることもあります。赤信号での短い一時停車時間でも、車両内を移動するのは止めましょう。
④現金払い以外の支払い手段も検討しましょう
両替のために走行中に移動すると転倒の危険性が高まります。ICカードなど現金払い以外の支払い手段を積極的に活用しましょう。
★路線バスの周囲を走行する車両の運転者の方々へ
路線バスは特に高齢者にとって生活に欠かせない移動手段となっています。高齢者が骨折などの重篤なけがをすると、歩行などの身体機能が十分に回復せず、生活の質が非常に低下するおそれがあります。運行している路線バスの周囲を走行する際、特にバス停から動き出す際や停車する際には路線バスを慌てさせないよう、配慮のある運転を心掛けましょう。
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