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広島県生活センター発行 くらしのフレッシュ便 No.108(平成29年3月号)より
広島県生活センター発行の「くらしのフレッシュ便」より、広島県内の消費生活相談窓口に寄せられた相談事例を紹介します。
相談内容
パソコンでインターネットを見ていたら、「ウイルスに感染している」との表示が出た。表示された電話番号に電話をかけると、日本語を話す外国人が出て、対策ソフトを勧められたので、クレジットカード番号や個人情報を伝えて申込み、電話で指示を受けながら遠隔操作でソフトをダウンロードした。その後、インターネットの情報で、詐欺だと気づいた。
再度電話をして解約を申し出たが、日本語がなかなか通じず、適当にあしらわれた。クレジットカード会社に電話したところ、まだ情報が上がっていないので一週間後に連絡してほしいと言われた。解約し返金してほしい。(20歳代 女性)
アドバイス
★契約をした相手方に、電話とメールではっきりと解約を申し出るように助言しました。解約を了解したメールが届けば、それをもってクレジットカード会社に主張できると話しました。パソコンに取り込んだソフトについては、自分でアンインストールするか、購入した電気店等で有料でやってもらうよう助言しました。後日パソコンは初期化したことと、解約になったことを確認し相談を終了しました。
★パソコン操作中に突然現れる警告表示は、本当の危険やエラー等を知らせるものだけとは限らず、消費者の不安をあおりソフトの購入手続きに誘導する「広告」の可能性があります。突然警告音が鳴り出し、「ウイルスに感染した」等という警告表示が消えず、画面上の電話番号に連絡させるように仕向ける事例も報告されています。ソフトの契約先が海外の事業者で、消費者の解約交渉が困難なケースもあります。
★音や画面表示が出ても、とにかく慌てず、落ち着くことが大切です。信頼できる表示かどうかわからない場合には、クリックしたり表示された連絡先に電話をしたりしないようにしましょう。
★警告音や画面を消す方法は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のホームページが参考になります。困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等へ早めにご相談ください。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のホームページ
https://www.ipa.go.jp/security/anshin/index.html
※ここに紹介する相談事例は一つの参考例です。同じような商品・サービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況などが異なれば、解決内容も違ってきます。
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