数年後に必要な資金が…外貨建て生命保険のトラブル
2020年7月21日 独立行政法人国民生活センター 公表記事より
内容
金融機関で口座を新設したところ、後日職員が自宅に来て、「預金を運用しないか」と言われた。預金は将来施設へ入居するための費用で、運用には興味がないと断ったが、「心配ない」と繰り返し勧誘され、計3社との一時払い額1500万円の生命保険を契約した。
その後、届いた保険証券を見ると、満期まで20年の外貨建て生命保険で、短期で解約する場合は高額な手数料が掛かることが分かった。なお、契約時に保険期間や元本割れリスク等の説明はなかった。(80歳代 女性)
消費者庁イラスト集より
ひとこと助言
★外貨建て生命保険は保険会社だけでなく銀行等の金融機関でも販売されています。何の商品を勧誘されているのか、契約するのかを書類等でよく確認しましょう。
★為替リスク等により元本割れすることもあります。すぐには契約せず、家族や周囲の人に相談するなど落ち着いて検討しましょう。
★契約した際は、送られてくる保険証券等の書類は必ず内容を確認しましょう。
★「老後資金」「元本保証希望」などの消費者の意向と異なる勧誘・契約をされたといったケースが高齢者を中心にみられます。
◆不安に思ったら、早めにお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。
2020年7月21日 独立行政法人国民生活センター 公表記事はこちら
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen368.html