高齢者に多いこんな事故
気をつけて!ちょっとした不注意にご用心!
(平成26年9月8日 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)「高齢者に多いこんな事故」リーフレットより)
独立行政法人製品評価技術基盤機構(通称ナイト、NITE)の製品安全分野では、製品事故に関する情報を収集し、これらの事故を調査・分析して原因を究明し、その結果を公表することにより、事故の再発防止・未然防止や安全な製品の開発・提供を行っています。
NITEから発表された「高齢者に多い事故」の注意喚起情報を紹介します。
高齢者に多い事故
☆介護ベッド用手すり
事例
すき間に挟まれて死亡
注意点
● 頭や首、手足などがサイドレールや手すりのすき間に挟まれないよう、すき間をふさぐ部品を装着してください。
●現在販売されている手すりは、改正されたJIS規格によって安全性が強化されています。取扱説明書をよく読んで正しく使用してください。
☆踏み台
事例
バランスを崩して落下
注意点
●天板に立つときは、バランスをくずさないよう注意してください。身を乗り出して作業するのも危険です。
●踏み台は水平なところに設置してください。
☆歩行補助車
事例
曲がろうとして転倒
注意点
●歩行補助車は、主に自立歩行が可能な人を対象としています。無理に使用すると転倒して骨折するおそれがあります。
●使用中に本体が折り畳まれないように、ロックレバーで必ず固定してください。
☆電動車いす
事例
運転を誤って死亡
注意点
●電動車いすの操作ミスによる事故が多く発生しています。特に使い始めは、十分に練習を行ってから運転してください。
●坂道や路肩、濡れた路面などには注意してください。
●走行時には、バッテリーの残量を確認し、遠出の際は100%充電状態にしてください。
☆ガスこんろ
事例.1
火に近づき過ぎて衣服に着火
注意点
●こんろに近づき過ぎないでください。こんろの奥に手を伸ばすときは、火を消してください。
●毛足の長いものやゆったりと垂れ下がったデザインの衣服は特に注意してください。
事例.2
火を消し忘れて火災
注意点
●火をつけたら絶対にその場を離れないでください。調理後は必ず火が消えているか確認してください。
●調理油加熱防止装置などの保護装置のついた製品に買い替えるのも事故防止策のひとつです。
☆ガス栓
事例
使っていない側のガス栓を開いて火災
注意点
●ガス機器が接続されていないガス栓を開かないよう注意してください。
●使用していない側には誤解放を防止する「ガス栓カバー」を取り付けましょう。
●購入時についている保護キャップはガス漏れ防止用ではありません。
☆暖房便座
事例
使用中に低温やけど
注意点
● 高齢者や体の不自由な人、介護が必要な人などが使用するときは、取扱説明書とおりに「低」や「切」に調節して、低温やけどに注意してください。
●糖尿病などでは、熱さを感じにくくなることがあるため、特に気をつけてください。
コードや配線器具の事故が多発しています!
こんな使い方していませんか?
古い製品を使い続けていませんか?
長く使用している製品で事故が発生しています。
電気製品や燃焼機器などは、長期間使用しているうちに熱や湿気、ほこりなどの影響により、部品が劣化して発煙や発火のおそれがあります。
●変なにおいや音、いつもと違うと感じたら・・・
⇒使用を中止して、事業者や販売店に相談してください
●新しい製品には、さまざまな保護装置が搭載されています。
⇒買い替えも事故防止策のひとつです。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)「高齢者に多いこんな事故」リーフレットはこちらから
NITEでは、収集した事故情報の中から、リコール情報をまとめたリーフレットや発生した事故事例とその事故防止のポイントをわかりやすくまとめたリーフレットなどを公表しています。 どなたでも無償ダウンロードできますので、介護事業所等でもご活用ください。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)ホームページ 注意喚起リーフレット
http://www.nite.go.jp/jiko/leaflet/leaflet.html