突然現れるパソコンの警告表示をすぐにクリックしないこと!
-その表示は、有料ソフトウエアの広告かもしれません-
(平成26年4月24日 独立行政法人国民生活センター 発表資料より)
国民生活センターでは、パソコンを操作中に使用中のパソコンの危険などを知らせる警告表示が現れて不安になり、セキュリティーソフトやパソコンの性能を改善するソフトなどをインターネット経由でダウンロードしてしまったが、解約したいという相談が増えています。
パソコンに突然表示される警告表示等は、本当にそのパソコンの状況を知らせるものとは限らず、消費者を不安にさせてソフトの購入手続きに誘導する広告の可能性もありますので、ご注意ください。
相談事例
事例1. パソコンの画面に出た「危険」という文字に惑わされてソフトを購入した
事例2. ソフトを購入後も、パソコンに同じ警告表示が出て不審だ
事例3. 無料ソフトをダウンロードすると、有料の表示が出た
事例4. 解約の電話をして初めて、海外から購入したと気付いた
事例5. 大手のパソコンの会社のようなマークが表示されたので信用した。自動更新した覚えがないのに請求を受けた
相談事例からみられる問題点
1. パソコン画面上に、自分のパソコンの状況を知らせているかのような警告を突然表示し、消費者の不安をあおる
2. 様々な表示方法により、購入手続き画面に誘導している
3. 購入手続きまでは日本語の表示があるが、購入後のやりとりに英語が必要など、購入前に比べてやりとりが容易でない場合がある
消費者へのアドバイス
★パソコン画面に突然警告表示が出ても、信頼できる表示かどうかわからない場合には、クリックしないでください。
大手のパソコンの会社に似たロゴが表示されても、その会社が実際にソフトを提供していない場合もあります。
★ソフトを購入する際は、日本語で問い合わせができる窓口の有無も1つの基準として、複数のソフトを比較検討しましょう。
自分で判断できない場合は、パソコンショップや家電量販店などの店舗で相談することも検討してみてください。
★クレジットカードの番号の入力を求められた場合、料金請求があることが前提となります。
事前に、料金や有効期間(自動更新か有効期間満了で終了となるのか)を確認しましょう。
★トラブルにあった場合には、最寄りの市町、または県の消費生活相談窓口にご相談ください。
※外国の事業者の場合には、消費者庁越境消費者センターにも相談が可能です。
消費者庁の運営する越境取引に関する相談窓口
http://www.cb-ccj.caa.go.jp/
※独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のホームページでは、技術的なアドバイスも行っています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の情報セキュリティ安心相談窓口http://www.ipa.go.jp/security/anshin/
平成26年4月24日 独立行政法人国民生活センター 発表資料はこちらから