冬季に多発する入浴中の事故に御注意ください!
2018年11月21日 消費者庁 発表資料より
高齢者の事故のうち、「不慮の溺死及び溺水」による死亡者は、年々増加傾向にあります。これらの多くは「家」、「居住施設」の「浴槽」における入浴中の事故であり、11月~3月の冬季に多く発生しています。これから寒くなる季節は、特に注意が必要です。
高齢者の入浴中の事故を防ぐためのアドバイス
入浴中の事故は、持病がない場合、前兆がない場合でも発生するおそれがあります。特に高齢者の入浴中の事故は、発生すると入院が必要になる割合が非常に高く、事故の予防が重要です。そのためには、高齢者の方本人が注意するとともに、家族の方など周りの方も一緒になって事故を防止することが大切です。
あなたにも起こるかもしれない!
入浴中の事故を防ぐための注意ポイント(本人編)
(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
(3)浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
(4)食後すぐの入浴、アルコールが抜けていない状態での入浴は控えましょう。
(5)精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は危険ですので注意しましょう。
(6)入浴する前に同居者に一声掛けて、気を付けてもらいましょう。
あなたの見守りが命を守る!
入浴中の事故を防ぐための注意ポイント(周囲の方編)
(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう
脱衣所や浴槽に暖房設備がある場合、使用を促しましょう。脱衣所等で暖房器具を使用するときは火事や熱傷にならないよう置き場所に気を付けましょう。
暖房設備がない場合は、高齢者の方が入浴する前に湯を浴槽に入れるときにシャワーから給湯する、浴槽の湯が沸いたところで、十分にかき混ぜて蒸気を立て、蓋を外しておくなどしておきましょう。
(2)入浴中は常に高齢者の動向に注意しましょう
入浴開始の時間を覚えておき、時間が長い、音がしない、突然大きな音がしたなど何か異常を感じたら 躊躇せず声を掛けるようにしましょう。入浴中に体調の悪化等の異変があった場合は、早期の発見、対応が重要です。
(3)飲食や飲酒習慣、服薬状況を把握しましょう
高齢者は、食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧によって失神することがありますので、食後すぐの入浴は避けるように促しましょう。
また、飲酒後すぐに入浴する習慣がある場合は危険ですのでやめるように話をしましょう。アルコールが抜けるまでは入浴しないようにすることが大切です。
精神安定剤、睡眠薬等の服用直後に入浴時間が重ならないよう調整しましょう。
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