★見守りのポイント(12) 障害者の消費者トラブルvol.2
電話で相談された際に思い詰めている様子だった・・
(消費者庁 障害者の消費者トラブル見守りガイドブックより)
★事例
身体障害者相談員※のAさんに、身体に障害のあるBさんから「少し気になることがあるのですが」と電話が入りました。相談員のAさんは、電話の様子から思い詰めているように感じましたので、気になってBさんのお宅を訪問しました。最初はなかなか話してくれませんでしたが、少しすると、「実は最近、お風呂のリフォーム契約をしたものの、当初の話以上に高額な代金を請求され、業者に対して不信感を抱いている」と打ち明けてくれました。
Bさんは、すでに工事が終了しているので諦めていましたが、このままではいけないと思い、消費生活センターに相談するよう勧めました。しかし、一人では難しいということでしたので、相談員のAさんが付き添って行くことにしました。
★気づきと対応のポイント
・被害に気づいていても、相談に抵抗がある場合もあるので、日ごろから何でも話せる信頼関係を構築することが大切です。
・クーリング・オフ期間を過ぎていても、解約できることがあります。諦めずに消費生活相談窓口に相談してください。
※障害者相談員とは、各都道府県から委嘱され、身体・知的障害者の各種相談に応じ、必要な指導助言、行政との連携を図る方です。