見守りの力で解決!高齢者の消費者トラブル
~実際にあった事例を紹介~ Vol.3
高齢者等の消費者被害は、本人が被害に気づいていない場合も多くみられます。被害防止や被害者救済のためには、日頃から高齢者等に接していらっしゃる方の協力が必要です。
実際に日ごろから高齢者等に接する方が被害に気づき、消費生活センターへ相談したことによって、高齢者等の消費者被害を解決できた事例を紹介します。
事例③ 近所の高齢者が電話勧誘で高額な皇室の写真集を契約した。明日届く予定になっているがどうしたらよいか。
[相談者] 近所の住人
[契約者] 80代 女性
[商品名] 皇室の写真集
[相談内容]
・当県で30人しか購入できない皇室の写真集がある。その名簿の中に、あなたの名前があったので電話をしたと説明があった。3回払いで、中に振り込み依頼書を同封すると言われた。
・断りたいが、連絡先がわからない。
[解決結果]
・クーリング・オフについて説明し、商品が届いたら業者の住所、会社名、連絡先を控えた上で受け取り拒否をし、再度連絡するよう助言した。センターから業者に連絡し、クーリング・オフする旨を伝えた。
近所の方が「気づき」、「相談窓口につないだ」ことによって解決できた事例です。高齢者等、特に判断能力・理解力が衰えている方の場合には、身近な方の協力がなければ消費者被害に気づくことも解決することも難しいです。高齢者等に身近な皆様は、普段の暮らしの中で交流をはかり、様子を気にかけてあげてください。