高齢者が被害に遭いやすいトラブル ~電話・訪問編②~
2017年3月 広島県生活センター「ひろしまスクエアNo.42」より
高齢者がターゲットになる消費者トラブルが後を絶ちません。高齢者からの相談では、訪問販売や電話勧誘販売による強引な勧誘や判断不十分者契約がみられ、高齢になるほど悪質商法のターゲットになりやすくなっています。
最近相談の多い事例を、広島県生活センター発行の「ひろしまスクエア」から紹介します。
点検商法
相談内容
近所で工事をしているという業者が「無料で屋根の点検をする」と訪ねて来た。以前屋根工事を依頼した業者が来たのかと思い、無料ならと点検してもらった。屋根瓦が傷んでひびが入っている写真を見せられ、「このまま放置すると雨もりして大変なことになる。今なら近所で工事をしているついでなので安くする」と言われたので、その場で契約した。後で家族に話したところ反対されたので解約したい。(80歳代 男性)
アドバイス
★「無料で点検」などを口実に訪問し、点検後に消費者の不安をあおり、工事などの契約を結ばせる手口です。業者を安易に家の中に入れないようにしましょう。
★「特別に値引きする」などと言葉巧みに契約を迫られても、その場で契約してはいけません。いったん帰ってもらい、家族や周囲の人に相談したり、複数の業者に見積もりを依頼したりして慎重に検討しましょう。必要なければきっぱり断ることも大切です。
★契約してしまっても、クーリング・オフや契約の取り消し等ができる場合があります。お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください。
2017年3月 広島県生活センター「ひろしまスクエアNo.42」はこちらから