被害発見!どうすればいい? 〜被害の早期救済のために〜
★被害を発見したら
被害を発見したら,
①高齢者等の気持ちを汲みつつ,
②所属機関へ報告し、
③できるだけ早く
④お住まいの市町の消費生活相談窓口又は、県生活センターへ連絡!
★消費生活相談窓口
- 県内の全ての市町に消費生活相談窓口が設置され,ほぼ全ての窓口にの消費生活相談員が配置されています。
- クーリング・オフには期限があります。速やかな対応が必要です。
☆市町の消費生活相談窓口はこちらhttp://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/41/1177480998451.html
☆広島県生活センターでも受け付けます。
(月〜金曜日 9:00〜17:00 祝日・年末年始を除く)
電話 082-223-6111
☆メール相談もできます。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/41/internetsyouhiseikatusoudan.html
★クーリング・オフ
☆クーリング・オフについて、詳しくはこちら
国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/coolingoff.html
★ 被害発見のコツ
- 消費者被害の端緒は様々な場面で現れます。
⇒少しの知識があれば気付くことができます! - 端緒の一例
訪問したら,たくさんの請求書,領収書がある
大きな梱包物がたくさんある
不審な人が家に上がりこんでいる
など - 消費者庁ホームページ掲載の「高齢者の消費者トラブル見守りガイドブック」には,見守りのコツについて分かりやすく説明されています。
http://www.consumer.go.jp/seisaku/caa/shohishakyouiku/2005guidebook/
(上記のガイドブックは,コピーして使うこともできます。)
県内の見守り事例
介護サービスの現場で、消費者被害を未然に防いだ事例を紹介します。
★リフォーム業者との高額な契約を未然に防いだ事例
呉の介護事業所である「生協ひろしま訪問介護サービス・呉」のサービス提供責任者(介護福祉士)(以下、「担当者」といいます)が利用者のお宅を訪問した際に、床下工事の契約場面に出くわし、高額な工事を未然に防いだ事例です。
★事例
利用者 : 男性・独居・86歳・軽い認知症・要支援2
担当者が、利用者の自宅を訪問した際に、業者が外の下水管の高圧洗浄を行っていた。家に入ると、契約書を交わしているところだった。
契約書の金額は15,750円であり、下水管がきれいになっているのを確認していたので、妥当な金額かなとは思ったが、業者が別の書類を隠した様なそぶりが気になっていたので、事務所に戻り報告をした。
事務所に報告したところ、事務所の責任者が、いわゆる点検商法の手口を知っていたので、念のために遠方のご家族へ連絡をした。
その後、ご家族から連絡があり、「家には契約書が別にもう1枚あって、合計100万円もの床下工事等の契約をしていた。本人が契約解除の申し出をしたところ、脅すような事を言われたが、何とか契約をキャンセルできた。」とのこと。
また、この情報を事務所内で共有していたところ、別の利用者のお宅でも同じ業者名の領収書を発見し、こちらの被害も未然に防ぐことができた。
★被害を防ぐことができたポイント
・利用者の様子をよく見ていたこと
・おかしいと感じたことをすぐに事務所に報告したこと
・事務所内で、日頃から会報誌等による情報を得る機会があったこと
見守りのポイント(17 ) 障害者の消費者トラブルvol.7
(消費者庁 障害者の消費者トラブル見守りガイドブックより)
◆トラブルの対応方法
家族・支援者の方へ
被害にあっていることに気づいた場合、早急に消費生活相談窓口へ相談することが大切です。
ご本人が相談を望む場合、事情をわかっているご本人からの相談が一番ですが、家族・支援者の方が付き添ったり、障害者相談員などの支援を受けたりすることもできます。
ご本人が相談を望まない場合、ご本人の意思を尊重することが大切ですが、被害の事実を客観的に伝えたり、本人支援プログラム(※)への参加を検討するなどして、関連機関とともに連携して問題解決および再発防止に努めることが大切です。
気づきのチェック項目
本人の様子の変化には、次のようなケースが考えられます。
■セールスマンから連絡が入り、電話口で困っている様子を見せる。
■恋人ができるなど生活に変化が生じ、隠し事が増える。
■見慣れない段ボールや商品が部屋に置かれている。
■訪問者や電話に対し、そわそわしている。
■急に節約をはじめる。
■なかなか言い出せずに困っている様子がある。
■突然、本人宛の郵便物が増える。など
(※)本人支援プログラムとは、主に知的障害者を対象に、ロールプレイングを中心とした消費者被害防止のプログラムです。
プログラムの進め方は様々ですが、ワークショップで被害を疑似体験する形式がよく行われています。
トラブル対応のフローチャート
見守りのポイント
見守りのポイント(12) 障害者の消費者トラブルvol.2
電話で相談された際に思い詰めている様子だった
見守りのポイント(13) 障害者の消費者トラブルvol.3
いきなり送られてきた大量の商品と請求書・・・
見守りのポイント(14) 障害者の消費者トラブルvol.4
グループホームの利用料を滞納し始めた・・
見守りのポイント(15 ) 障害者の消費者トラブルvol.5
借金の取立てを受けているみたいと通報を受けて・・
見守りのポイント(16) 障害者の消費者トラブルvol.6
病気はもうすぐ直りますと言い出した・・