ガスこんろから目を離さずに!~汚れの放置にも注意が必要~
2018年4月26日 NITE(ナイト) 独立行政法人製品評価技術基盤機構 発表資料より
ガスこんろでは、誤った使い方などによる事故が多く発生しており、注意が必要です。
平成24年度から平成28年度の5年間にNITE(ナイト)に通知された製品事故情報の中で、ガスこんろの事故は395件ありました。このうち、使用者の誤使用などにより発生した事故は213件あり、事故の多くは誤った使い方が原因となっていることがわかります。特に、使用中にその場を離れたり、汚れを放置したりすることが原因の事故が多く発生しています。ガスこんろの事故は火災事故が268件と火災に至る可能性が高く、周囲に被害が及びます。事故の事例や事故防止のためのポイントを確認し、事故を未然に防ぎましょう。
事故事例
【事例1】長時間加熱されたため、グリル庫内の魚や脂分などに着火し、内部が焼損した。(2017年1月、製品破損)
【事例2】使用者が煮こぼれなどを放置していたため、機器内部のガスを通す配管が腐食して孔が開き、漏れたガスにこんろの火が引火した。(2017年1月、製品破損)
【事例3】ガスこんろにやかんをかけて水を沸かしていた際、ガスこんろの周辺にあった食品の包装材などに着火し、室内を焼損、1名が死亡した。(2016年5月、死亡)
【事例4】こんろの調理油過熱防止装置の付いていない方に天ぷら鍋をかけたまま放置したため、鍋の油が過熱し、出火、住宅を全焼して2名が死亡した。(2013年9月、死亡)
ガスこんろの気をつけるポイント
・使用中はその場から離れない。
・グリルは使用後、こまめに掃除する。
・グリル庫内で調理物や汚れなどが発火した場合は、扉を開けると火があふれ周囲に燃え広がるおそれがあるため、操作ボタンや器具栓つまみを消火の状態に戻し、火が収まるまでグリルの扉を開けない。
・煮こぼれや油汚れはきれいに拭き取る。
・ガス臭いときは絶対に火を点けず、ガス栓を閉めて販売店やガス事業者に連絡をする。
・点火しにくいなどで繰り返し点火操作をするときは、ガスのにおいがなくなるまでしばらく待つ。
・こんろの周囲に燃えやすいものを置かない。
・汚れた鍋や少量の油で揚げ物調理を行わない。
2018年4月26日 NITE(ナイト) 独立行政法人製品評価技術基盤機構 発表資料はこちらから