2024年2月20日 独立行政法人国民生活センター公表 見守り新鮮情報第476号より
季節の変わり目には、クリーニングを利用することが多くなりますが、クリーニングによるトラブルは、複数の要素が重なって発生することもあるため原因の特定が難しく、時間が経つと解決がより難しくなります。クリーニングに出す時、受け取る時には、必ず衣類の状態や処理方法を店舗側と一緒によく確認しましょう。
事例
ジャンパーを7カ月前にクリーニングに出した。すぐに引き取ったが、でき上がりの状態を確認せずにクローゼットにしまい、先月着ようとしたら、ジッパーの布地が引きつっていて着られる状態ではなかった。クリーニング店に伝えると「6カ月も過ぎてから苦情を言われても、引き取った後の事故によるものかクリーニング時の処理の仕方の問題かどちらか分からない」と言われた。(70歳代)
ひとこと助言
★「クリーニング事故賠償基準」を使用してトラブルの対処をする店舗もありますが、使用していない店舗もあります。利用する店舗のルールを確認しましょう。
★「クリーニング事故賠償基準※」に基づき賠償される場合は、購入時からの経過月数などが勘案されるので、購入時の金額が戻ってくるわけではありません。
※「クリーニング事故賠償基準」は、Sマーク(「クリーニング業に関する標準営業約款」の登録店)、LDマーク(クリーニング生活衛生同業組合の加盟店)のある店舗が使用しています
◆困ったときは、お住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。
生活の知恵
★品物は早めに取りに行く。
★クリーニングを終えると、一般的に品物に対してビニール袋を被せますが、店から自宅まで持ち帰る際の汚れ防止を役割としており、一般的に保管や収納におけるカバーとしての役割はありません(袋のままではカビや変色の恐れがあります)。
★受け取り後は、必ずポリ包装カバーから品物を出し、「自分の品物か?」「どこか異変が無いか?」を調べ、しばらく陰干ししたうえで、クローゼットなどへ仕舞いましょう。
★異変があればすぐにお店へ問い合わせましょう。